トヨタ車体 富士松工場で高卒から働いたAさんの話
トヨタ車体には、2020年4月1日に入社ました。
入社当時は、18歳で高卒からの入社です。
その後、2022年6月30日に退職。
2年2ヶ月間、正社員として勤務しました。
入社後は、富士松工場で研修が行われたので、当時住んでいた九州から富士松工場のある愛知県刈谷市に引っ越しました。
研修終了後、私はそのまま富士松工場に配属されたので引っ越しはありませんでしたが、他工場に配属された場合は引っ越しが発生します。
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高校に来ていた求人を見たのがきっかけです。
高卒で就職するのか、大学に進学するのか迷っていたときに、担任の先生から紹介されました。
その時高校に来ていた求人の中でも圧倒的に年収や福利厚生がよく、大学からは入るのが難しいかもしれない大企業だったので、あえて高卒で就職することを選びました。
さらに高校の先生や親、周囲の友達からのトヨタ車体の評判が良かったことも応募の決め手になりました。
自分が思っていたよりも雰囲気が良く、ゆるかったというのが率直な感想です。
面接を受ける前までは、大企業なので試験もしっかりしていて、面接は大人数対私1人で受けるのだろうと勝手に予想しておりました。
高校の先生からも大企業の面接は厳しいからよく練習するようにとアドバイスを受けていました。
ですが、当日は前評判と異なり、面接官も2人だけでした。
面接の中で、私が富士松工場を配属先に希望したいと伝えた時も「できるだけ希望に添えるように調整します」と言っていただきました。
その時から、トヨタ車体は従業員の声に耳を傾けてくれるいい会社だと思っていました。
実際に入社してみても、評判通りいい会社でした。
完成した車両の検査をしていました。
例えば、ハンドルがまっすぐの時に車はちゃんとまっすぐ走っているか、ライトは基準以上の明るさで前を照らしているか、といった内容の検査です。
基本的に高卒の人が工場勤務、大卒の人が事務・開発に携わります。
工場勤務の方は夜勤があり、とてもきついです。
ですが、その分単価も上がり、年収アップにつながります。
1年目は、基本給が18万円で、夜勤や残業をすると上乗せで手当がつき、総支給が20~25万円。
2年目は、基本給が20万円に上がり、夜勤や残業手当の単価も少し上がって、総支給が28~30万円でした。
そこにボーナスが、年間で基本給の5ヶ月分(年によって変動あり)ほど支給されるため、2年目で総支給100万円近くもらうことができました。
1年目が年収約380万円、2年目が年収約410万円です。
高校時代のどの同級生と比べても、年収・月収・ボーナス全て上回っていたので、給料は高卒の中ではとてもいい方だと感じていました。
↑実際の給与明細(入社3年目)
1年目で100万円貯めることができました。
その後、車を買ったのでほとんど0になり、2年目にまた1から貯め始めました。
2年目は、1年目ほど頑張って貯めるわけでもなく、月に余った分を貯金に回すという感じです。
その結果、退社までの1年2ヶ月で、130万円ほど貯まりました。
年収が400万円近くあり、家賃や水道光熱費、食費なども福利厚生で安く抑えることができるので、手取りの金額が多いです。
なので、厳しい節約など一切なしで十分に貯金できます。
やる気があって元気に働く人、上に上がる気はなく本業はそこそこでこなして副業に力を入れる人、そもそも仕事自体に全くやる気がない人などさまざまです。
トヨタ車体の従業員数は、18,507名と非常に多く、私が所属していた富士松工場検査課だけでも200名近くいました。
なので、やはり人数が多いと色々な人間がいるなという印象でした。
大人数の組織の中で人間関係をうまく構築するのは、正直きついと感じる時もありました。
覚えている範囲の違いを以下のリストにまとめます。
・食堂では基本的に社員証で支払いを行うが、正社員は給与天引きなのに対し、派遣社員はカードにお金を都度チャージするシステム
・自動販売機、生協の社員証支払いは、社員のみ可能(派遣社員は現金のみ)
・災害時の緊急連絡用の名簿に派遣社員は登録されていない(それぞれの派遣会社で対応するようです)
・検査項目の中で、資格が必要な重要度の高い工程には、派遣社員は入ることはできない(検査課のみ)
・アンケートやストレスチェック、健康診断などは、社内では正社員のみで、派遣社員には行われない
・派遣社員は昇格などがないため、教育や研修の量が正社員より圧倒的に少ない
・組の移動や任される工程の移動は、派遣社員の方が多い
対応の違いなどは、正社員と派遣社員で分かれるというよりは、仕事ができるかできないかで決まると思いました。
仕事が遅い人は、正社員・派遣社員問わずとても評判が悪かったです。
ですが、前述の通り、教育や研修の量に差があり、一緒に仕事をする機会は正社員同士の方が多いです。
なので、派遣社員と正社員の間には少しだけ溝があるなという印象はありました。
トヨタ車体は、いい会社だけど一生働くのはきつい、というのが率直な感想です。
1年目から年収400万近くもらえる点や、福利厚生は他に比べても非常にいいと感じました。
実際に地元の友達や親からのトヨタ車体の評判は非常に良かったです。
ですが、仕事内容は同じことの繰り返しで、人によっては10年間も毎日同じ作業をやり続けることもあります。
移動になったとしても、結局は工場勤務なので、似たような作業の繰り返しです。
高卒から定年までの40年間以上これをやり続けると考えたら、一生働くのはきついと思いました。
ですが、人によってはそれが合う人もいるので、やってみてどう感じるかが重要だと思います。
そして、やはりなんといっても年収は他に比べて確実にいいです。
さらに、世間からの評判も良く、大企業なので信頼もされやすいです。
なので、短期間で貯金を貯めて好きなことをしたい人や、夢に挑戦するための軍資金を貯めたい人には非常におすすめできます。
夜勤や残業はきついですが、かなり効率良く稼げます。
実際に私も、短期間で貯金を貯めて、今自分のやりたいことに挑戦しています。
年収はトヨタ車体で働いていた時に遠く及ばないですが、きつい思いをしながら得た経験が今に生きていると感じることもあります。
トヨタ車体 いなべ工場で高卒から働いていたBさんの話
私は2009年に高卒の新卒採用としてトヨタ車体に入社し、
入社にあたって実家を離れ会社が保有する独身寮に入寮いたしました。
在学していた高校に掲載されていた求人票の中でも、
トヨタ車体の求人内容が非常に好条件で
「高卒でこの年収と待遇はすごい!」と感じました。
私は学生の頃、車というものにほとんど興味はなかったのですが、
トヨタ車体の給与額、福利厚生に惹かれたことに加え、
進路担当の先生に「是非君に受けてほしい!」という言葉を頂いたことで、
入社試験を受けようと決意いたしました。
「体力に自信はありますか?」
「部活は何をやっていましたか?」
「弊社がどのような車種を製造しているか知っていますか?」
などのとてもシンプルな集団面接でした、
体力と忍耐力に自信がある事をアピールできれば合格できると思います。
もちろん圧迫面接のような威圧的な雰囲気は全くありませんでした。
筆記試験もあるのですが、高卒レベルの常識問題ばかりで筆記試験としてのレベルはかなり簡単かと思います。
やはり現場配属者には、
人並み以上の学力を求めておらず、
体力があるかないかという点が合否に関係してくるでしょう。
組立部に配属されライン工にて日々完成車両の製造を行っています、
入社前から聞いていたトヨタ車体への評判どうり
「体力的にはきつい」と感じていますが、
同じ事を繰り返し毎日行うことが苦痛では無い私にとって、
体力以外は「きつい」と感じることはありませんでした。
毎日同じ作業が嫌という方でも「違う工程の作業をやってみたい」という声を上げると喜んでくれる上司もいます。
多数の工程の作業をできる作業者を「多能工」というのですが、自ら多能工の卵として志願する人材はとても貴重だからです。
もちろん結果は出さなくてはいけませんが。
新入社員の時は手取りで20万円ほどでしたが、
年一回の昇給制度により勤務14年目にもなれば、
最高年収は700万を超えることもあります、
残業がない月でも手取りは30万近くあります。
ボーナスでもらえる額は上司による評価が大きく影響します、
A〜Eまでの評価があり、
評価内容は作業態度、遅刻や当日欠勤率、報連相ができるか、
チームの一員として周りの人間と協力して業務を行なっているか、
作業の習熟率は高いかなどの、
多方向からの評価が行われます。
ですが、上司と部下の関係でも「人対人」の関係ですので、
元気に挨拶ができ真面目な勤務態度で、
上司とたくさんコミュニケーションを取れば、上司も人間ですので多少は評価に色がつき、給与に好影響が出るかも?と思います。
給与天引きの積み立て制度がありますので月5〜6万は貯金できています。
ただし、食堂、売店、自動販売機を利用する際、
社員証にて支払いを行うことができ、
料金は給与天引きとなります。
クレジットカードを使い過ぎてしまうタイプの方は、
誘惑に負けないよう会社生活を送らないと、
月5〜6万の貯金は難しくなります。
製造現場には高卒が多く、
体力に自信がある方が多く在籍していると感じます。
現場は運動能力が高く、
周りをよく見れることに加え、
気が強い人がリーダークラスになる傾向が強いと思います。
派遣社員の方で、人と関わるのが苦手な方も多く見受けられますが、
ライン工というものは特に誰かとコミニュケーションを取る必要がなく、
1人で黙々と無心で作業できるためそういう方たちにとって素晴らしい作業環境であると思います。
事務系は一流大学出身の方もたくさんみえるようです。
トヨタの名がつくだけあって派遣社員と正社員の待遇に大きな格差は見られません。
残業代、有休、ワクチン接種など平等に与えられていますがボーナスは正社員のみとなっています。
正社員が派遣社員を粗末に扱うようなことはありません、
派遣社員もチームの一員であり、
重要な人材であるという思いが各管理職の中にあります。
体力的にはきついという評判のトヨタ車体ですが、
毎日同じ事を繰り返しすれば良いという事と高卒としては破格の年収を稼ぐことができ、有休消化率100%のホワイト企業だと思っています。
通勤時の服装も自由で、髪色や長さの制限もありません、
女性の方もいますがマニキュアを塗り作業をしている方もおり、
割と自由な社風で息苦しさは少ないと感じます。
学生の頃は全く車というものに興味がなかった私ですが、
この仕事を通じて車の魅力に気づき、
今では外観から車種を当てることができるほど車に興味を持てることができました。
また、この仕事を通じて車造りの素晴らしさを知ることができ、
自分たちが作った車が公道で「たくさんの命を乗せて走っている」という責任感とやりがいを、
常日頃感じることができるのがこの仕事の魅力です。
この仕事は、昼夜連続2交代制で体力仕事のため体はきついですが、
私生活の道路で自分の仕事の成果を感じることもでき、
給料も同世代同学歴の方達と比べても非常に恵まれています。
色々とトヨタ車体の魅力を書きましたが、
「トヨタ車体で働いていて良かった」が私の率直な感想です。
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